東北の日本海側を中心とした大雪の影響で、秋田県内では19、20日、除雪作業中の事故で2人が死亡した。また、湯沢市では雪で倒れた木と電柱が市道をふさいで通れなくなり、スキー場にいた子ども22人を含む44人が一時孤立状態になった。
秋田県警によると、由利本荘市中俣で19日午後8時45分ごろ、無職工藤金作さん(88)が自宅敷地内で家庭用除雪機の下敷きになって死亡しているのを由利本荘署員が発見した。自宅に工藤さんがいなかったため、親族が同日午後7時半ごろに110番通報し、行方を捜していた。
大仙市大曲では20日午前5時半ごろ、市道を除雪していた大型除雪車の装置の一部が近くにいた男性にぶつかった。集めた雪の山に男性が埋もれているのを、除雪車の運転手が見つけたが、男性は脳挫傷で死亡した。身元を確認している。
20日午前6時10分ころには横手市大雄で、自宅の雪かきをしていたアルバイト男性(61)が屋根から落ちて右肋骨(ろっこつ)骨折などの重傷を負った。
湯沢市駒形町では19日午後7時50分ごろ、市営稲川スキー場から国道につながる市道で、雪で倒れた木が電線に引っかかって電柱も倒れるなどして道がふさがり、スキー場に利用客と従業員計44人が取り残された。約11時間後の20日午前6時50分ごろに倒木などの撤去と除雪作業が終わり、孤立状態は解消された。
県警と湯沢市によると、44人はスキー場の施設内で一夜を過ごした。電気は通じ、暖房器具や毛布などもあったため、体調不良などの訴えはなかったという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル